さて、1階リビングに無垢フローリングを張り終わり、流れ的に次は洗面室の床リフォームに着手したい…ところですが、少々問題がありまして…。
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1. 間取り変更後に発覚した問題
以前の記事でも取り上げましたが、私たちが実際にセルフリフォームに取り掛かる前段階として、業者さんに依頼して1階の間取りを少し変更しています。そして、その間取り変更によっていくつか問題が発覚していたのですが、ついにその問題に立ち向かわなければならない時がきたようです…。
・トイレが狭い
その問題点の主たるものが「トイレの幅」。ここでもう一度我が家のトイレの写真を見てみましょう。
ちょっと分かりにくいんですが、間口がものすごく狭い。そのくせ、写真では上手に写せませんでしたが、奥行きは無駄に大きい。完全にアスペクト比間違えてるよ!便座に座ると圧迫感すら感じるレベルです。また、紙巻き器や操作盤の取り付け位置も便器に近すぎてものすごく使いにくい。トイレでポケ~っとするのが好きな私からしたら居心地の悪いトイレなんてトイレじゃない!ということでどうにか改善しなければなりません。
・一般的とされるトイレの寸法
TOTOやLIXILといったメーカーのHP上にも「推奨寸法」として言及しているかと思いますが、マンションやアパートといった賃貸住宅の場合で「幅80cm×奥行き120cm以上」、少しスペースに余裕のある戸建住宅の場合で「幅80cm×奥行き160cm以上」が一般的なトイレの寸法とされています。最近の便器はタンクレス化したりと随分コンパクトになってきましたが、便器の幅自体は昔と比べてもあまり変化していないように思います。
さて我が家のトイレの寸法はと言いますと、「幅69cm×奥行き200cm」。圧倒的に幅が足りていませんね。必要最低限のスペースが便器幅+30cmと言われていますので(奥行きの場合は便器の奥行き+40cm)、あと10cm程度は広げたいところ…。
・問題解決のために
必要寸法が足りないならつくればいいじゃない!ってことで、せっかく業者さんにきれいに間仕切り壁を新設してもらいましたが、解体して再度壁を作り直すことに。階段横のスペースなので、少し嫌な予感はしますが、まぁ何かあったらあったでその時考えることにしましょう。
また、トイレに関するもう一つの問題点として挙げていた頭上の垂れ壁も今回同時に解体することにしたため、電気屋さんにお願いしてブレーカーを玄関に移設していただきました。
2. トイレの壁解体
ではさっそくトイレの壁(写真上で赤く塗られた部分)を解体していきます。解体順序として考えられるのは
- 建具及び建具枠を取り外す
- 石膏ボードを取り外す
- ベニヤ合板を取り外す
の三工程でしょうか…。とにかく壁の解体に伴い、建具や建具枠も当然撤去しなければなりません。そして解体した後に再度壁を新設する予定なので、撤去した建具達はぜひとも再利用したい。ということで建具を傷つけないように取り外して取っておきます。とりあえず吊り戸をサクッと枠から外しまして…(上の吊り金具をペンチでつまんで引っ張ると外れます。)
枠上部のレールも固定ビスを全て解いて取り外します。そして方立(上の枠を支える縦枠)を取り外そうとしたのですが、取れない。え、どういう固定方法なの?ボンドでつけてる??とりあえず無茶苦茶すると建具枠が壊れてしまいそうなので、とりあえず壁自体を壊すことに。まぁ、全部壁壊れたらさすがに枠も取れるでしょ。
枠はおいといて、ひとまず石膏ボード(表面が黄色の壁材)を取り外そうとしたのですが、これも取れない。異様に堅い。しょうがないので電動のこぎりを使って四角に切り込みをいれ、そこからバールではぎ取っていくことに。
タッカーとボンドの2重技でびっくりするレベルでベニア合板とくっついてしまっている石膏ボードを地道にちょっとずつちょっとずつ剥がし取っていきます。
石膏ボードを全てこそぎ落とし、ようやくベニア板を外せるようになりました!ただ、このベニヤ板も建具枠の方立と強固にくっついており、結局ベニヤ板も電動のこぎりで細かく切り込みをいれることに。解体順序も何もなかったな…。しかしついに…!
やったー!建具枠外せた!副産物?として、枠自体をばらさずにそのまま取り外すことができました。再度組み立てる必要がなくなる…!これは嬉しい…!こうなってくると、最初に上部レールを取り外した意味もほぼなくなるのですが、それはそれ。これはこれ。
ちなみに方立には浅い溝が掘ってあり、ここに合板と石膏ボードを差し込んで固定していたようです。多分壁材の切り口側にボンドも付けていたとみた。そりゃ簡単に取れないよなぁ…。
念願叶って建具枠を取り外し、枠がついていた壁を解体した状態がこちら。随分スッキリしましたね。ものすごい解放感。更なる解放感を求めて、便器上部の垂れ壁や物入とトイレの間の壁も同様に解体していきます。
途中、殉職者?を1名出しながらも…
どうにかこうにか、柱を露出させることができました。さぁあとはこの柱を取るだけ!と思い、まぁ一応屋根裏で柱がどうなってるか確認しておくか~っと見てみたところ…
ええ…?梁支えてない?この柱…。構造柱にしては随分細かったため、てっきり元々の物入周囲の枠を支えるとか、その程度の材だと思っていたのですが…。いや、それにしてもやっぱり細いし、この柱で支えるにしては梁の梁せい大きすぎない…?屋根裏をのぞき込み、梁の掛かる向きや次の柱の位置・太さを確認し、脳内を駆け巡る「イケる」「イケない」の押し問答。
結果、柱はそのままにしておくことにしました。正直この柱を抜いたって問題はないとは思います。この細い柱で主要構造部としてこのサイズの梁を支えてるとは到底思えないし。だがしかし、かつて増改築を繰り返していた築古住宅においては我々の建築基準法的知識は通用しない可能性が十分考えられます。なぜならこの家は旧耐震基準だから!!(新耐震基準と呼ばれる今の基準が適用されたのは38年前から)
運よく(?)、柱はおおむね便器の先端と同じような位置にあり、この柱が残ったからといってそこまで圧迫感はないことが判明しました。よし!柱の外側から、ふかし壁の要領で壁を新設することにしよう!危ない橋は渡らないのが鉄則!
3. ここまでのまとめ
- トイレの一般的な寸法は「幅80cm×奥行き120~160cm」
- 建具枠は、組み立て時にボンドでガチガチに固められている。
- 厚みのない間仕切り壁は面で自立させており、解体する時は一気にまとめて切り込みを入れた方が楽。(電動工具を使用する場合は、釘やタッカー芯に注意してください。)
- 屋根裏で梁を支えているように見える柱は、どんなに細い柱でもそのままにした方がベター。
次は壁の作業を一時中断し、先に洗面室の床一面にクッションフロアを敷く作業に取り掛かります。